塩の表示の見方
「天然塩」に頼らず選ぶ3つの確認点
売り場には、粒や色、産地、製法の違う塩が並びます。「どれが上か」ではなく、表示から違いを知って、料理と予算に合う一つを選びましょう。
売り場には、粒や色、産地、製法の違う塩が並びます。「どれが上か」ではなく、表示から違いを知って、料理と予算に合う一つを選びましょう。

塩を選ぶときは、パッケージの原材料名、製造方法、添加物を順に見ていきます。「天然塩」「自然塩」という言葉は、食用塩の表示ルールで使わないことになっているため、書かれていないのが普通です。
漫画で分かる塩の表示
さくらとめぐるが、塩を選ぶときに見る場所を順番に確かめます。1ページずつ、上から読んでください。
さくら:塩って種類が多いけど「天然塩」はどれだろう?
めぐる:その呼び名だけでは選べないんだ。
めぐる:見るのは3か所だよ。
原材料名・製造方法・添加物。
さくら:「天然塩」って書いてないね。
めぐる:「天然塩」や「自然塩」は使えないんだ。
さくら:書いてないから品質が低い、ではないんだね。
さくら:まずはどこを見るの?
めぐる:最初は原材料名で、何から作ったか見るよ。
海水・岩塩・湖塩。
めぐる:違いを見る入口だよ。
次は製造方法。
さくら:作り方を見るんだね。
天日・平釜・立釜。
めぐる:濃くしたり結晶にしたり、工程の手掛かりだよ。
さくら:方法だけで良し悪しは決めないんだ。
③ 添加物。
さくら:ここも裏面で確認できるね。
めぐる:使われているかを見て、用途に合うか考えよう。
さくら:入ってるかどうかだけで決めなくていいね。
1 原材料名・2 製造方法・3 添加物。
さくら:今の塩を使い切ったら、小さな一袋を試してみよう。
めぐる:次は裏面3か所を見よう。
呼び名より、表示を見て選ぼう。
「天然」「自然」と聞くと、体によさそう、加工が少なそうと感じるかもしれません。しかし、定義があいまいなまま品質が優れていると受け取られやすい言葉です。そのため、食用塩の公正競争規約では「天然塩」「自然塩」などを表示に使わないことになっています。
| 表示で見かける言葉 | おおまかな意味 | 買い物での使い方 |
|---|---|---|
| 天日 | 太陽熱や風などを利用して濃縮または結晶化する工程 | 結晶の形や粒の大きさ、使いやすさも確認します。 |
| 平釜 | 開放釜で加熱して煮詰める工程 | 製法名だけで優劣を決めず、味と価格を比べます。 |
| 立釜 | 密閉した釜で加熱し、真空などを利用して結晶化する工程 | さらさらした細かい塩など、用途に合うかを見ます。 |
| 溶解・洗浄・粉砕 | 原料を溶かす、洗う、細かくするなどの工程 | 原料と工程の組み合わせで商品の違いを読みます。 |
表示する製造方法の用語には定義があります。ただし、工程を一つ見ただけでは味や品質のすべては分かりません。商品の説明や粒の大きさも合わせて見ましょう。
最初から複数をそろえる必要はありません。いつもの塩を使い切るタイミングで、小さめの一袋を試すと違いを確かめやすくなります。
塩の主成分は塩化ナトリウムです。特定の成分が含まれることだけを理由に、健康面で優れているとは判断できません。医師などから食塩量について指示がある場合は、その指示を優先してください。
色だけでは判断できません。原料そのものの色か、製造工程によるものかは商品ごとに異なるため、原材料名と添加物の表示を見てください。
毎日の料理に使うなら、味、計量しやすさ、価格、買い足しやすさを優先します。そのうえで原材料と製造方法を見れば、違いが分かりやすくなります。
一次情報確認日: